人工呼吸器による呼吸管理など日常的に医療的ケアが必要となる「医療的ケア児(ケア児)」に対応できる薬局が少ない中、薬剤師の飯田祥男氏が8月に北海道石狩市に開設したコロポックル薬局は、ケア児の在宅訪問に注力する全国的にも珍しい存在だ。種類の多い薬剤の小分けやアプリ上でも相談に応じるなど、保護者の肉体的・精神的負担の解消に取り組んでいる。小児医療に対する薬剤師の理解を促す研修も実施し、将来的にケア児に対応可能な薬局を増やすことも目標としている。
医療的ケアは在宅が中心となる。仮死状態で生まれた子供を救う医療技術の進展に伴い、在宅のケア児は全国的に増加傾向にあり、2010年から10年間で1万0702人から2万0180人まで倍増している。
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