アステラス製薬は、AI創薬技術により創出した、難病の自己免疫疾患シェーグレン症候群治療薬候補「ASP5502」の第I相試験を開始した。同社のAI創薬として初の臨床試験入りとなった。AIによる化合物設計とロボットによる合成を研究者が活用することで、ヒット化合物からリード化合物の最適化まで平均約2年かかるところを、ASP5502の場合は約7カ月で完了したという。同社によると、創薬研究の多くがAIとロボットの組み合わせにより進められていると言い、今後もAI創薬による新薬創出と研究開発期間の短縮が見込まれる。
候補化合物、ロボが自動合成
同社は2019年からAI創薬を本格化したという。化合物の設計とADMET(吸収・分布・代謝・排泄・毒性)や薬理活性など特性を予測し、ロボットによる化合物の自動合成ができるようにした。それら最新技術を研究者が活用することで、候補化合物の創出のスピードアップを図るのが狙いだ。
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