東北医科薬科大学薬学部薬学科は、宮城県・秋田県の薬剤師不足解消を目指し、2025年度入学者選抜から新たに地域支援制度をスタートする。東北地域にある大学薬学部で地域枠を設定するのは初めてで、修学資金を貸与し、大学卒業後に指定する宮城・秋田県内の医療機関に薬剤師として一定期間従事することで貸与金額(720万円)の全額を返還免除とする制度になる。吉村祐一副学長・薬学部長は本紙の取材に、「地域医療のリーダーとなる薬剤師を養成していきたい」と述べ、地域支援制度の創設を通じて同大薬学部の特色をアピールしていく考えを示す。
同大の地域支援制度は、▽一般選抜(前期)を受験する▽大学卒業後は大学等が指定する宮城・秋田県内の医療機関に薬剤師として就職を志す――ことが要件。募集人員は宮城県4人、秋田県2人で、志願者の出身地は問わず全国から受け入れる方向だ。来年1月に一般選抜(前期)の学科試験を受験した後に面接を実施し、総合的に採用者を決定する。
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