◆大阪府がん診療連絡協議会薬物療法連携部会は、癌薬物療法に関する「大阪版トレーシングレポート(TR)」を作成し、拠点病院や保険薬局での共有を開始している
◆近年、癌薬物療法は入院から外来へと治療が移行している中、患者の治療継続に病院と地域の保険薬局の連携が不可欠となっているものの、連携ツールとしてのTRの報告はまだ少なく、報告も特定の薬局からが中心のようである
◆同TRは、府下の保険薬局を対象に共有化し、癌診療連携拠点病院の全てで受け入れ可能としている。同TRにはモニタリング項目を記載しており、癌薬物療法の経験が少ない保険薬局でも使用しやすく、病院側も副作用の把握が行いやすいことが特徴となっている
◆同TRは8月に作成したばかりで、まだ十分に活用が進んでいないことから、16日からは府薬務課のホームページで様式とTRの解説動画を掲載し、さらなる周知を図っていくという。これを契機に、多くの癌患者の副作用マネジメントが実施されることを期待したい。
「大阪版トレーシングレポート」の共有開始
2024年12月13日 (金)
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