厚生労働省は、麻酔用鎮痛剤のフェンタニル注射液について、適正な発注と使用を求める事務連絡を医療機関に発出した。出荷制限による供給不安を踏まえたもので、過剰発注は厳に控え、代替製剤の使用が困難な医療行為等に優先的に使用することに努めるよう協力を求めた。
フェンタニル注射液を製造販売するテルモは、海外の生産工場における製造トラブルによる0.25mg製剤の出荷停止と0.5mg製剤の出荷制限を行っている。そのため、第一三共プロファーマが「フェンタニル注射液0.1mg『第一三共』、同0.25mg」の出荷量を通常より増加させているものの、両社製品の供給量は国内の全体需要量を下回る見込みとなっている。
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