協和キリンは6日、3月に決定予定の新経営体制を発表した。現社長の宮本昌志氏は会長CEOに異動し、新社長COOにはアブドゥル・マリック常務執行役員が昇格する。両氏とも代表権を持つ。取締役副社長CMOには山下武美取締役専務執行役員が就き、新薬開発を引き続きグリップする。同社は、海外事業に精通したマリック氏を経営トップに加え、2026年度以降の次期中期経営計画で、グローバル展開の加速によって成長軌道を描く方針だ。また、日本事業を「より筋肉質」にする事業改革も課題に挙げた。

左から宮本氏、山下氏、マリック氏
18年に社長に就任した宮本氏は7日に記者会見し、「21年からスタートした今の中期計画の間に、パイプラインを見てもグローバルの足がかりができてきている」との認識を示した。その上で、同社の「2030ビジョン」に向け「私一人で全て見ながらコントロールするというよりは、CEO、COOの体制で役割を分け、このオペレーションをアクセラレートしていくことにした」と、新体制の狙いを説明した。
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