医療法人和伸会(名古屋市千種区今池南25-5/理事長水野生一氏)と医療法人社団御幸会(熊本市南区御幸笛田2丁目15-6/深見光樹氏)は2月13日、ともに東京地方裁判所に自己破産を申請し、保全管理命令を受けた。負債総額は和伸会が約30億円代後半~31億円、御幸会が約19億円代後半の見込み。
和伸会は愛知県内で犬山駅西病院(内科・脳神経外科・眼科・整形外科/療養107床)、新川中央病院(内科・脳神経外科・皮膚科/一般36床)、和田内科病院(内科・リハビリテーション科/78床=一般31床、療養47床)のほか介護老人保健施設などを運営していた。
一方で、熊本県内に展開する御幸会は、夢眠ホスピタルくまもと(糖尿病内科・循環器内科・内科・内分泌内科・脂質代謝内科・消化器内科・リハビリテーション科/160床=一般41床、療養119床)のほか夢眠クリニック熊本西(内科・訪問診療)を運営していた。
それぞれ、設備投資や人件費増などにより債務超過に陥っていたところ、「夢眠グループ」として連携していた医療法人福慈会が2月5日に自己破産申請し、その後の事態が注目されていた。
保全管理人には野田聖子弁護士(永沢総合法律事務所、電話03-3273-1800)が選任されている。
各法人が運営していた各施設は、別法人への事業譲渡を目指して診療を継続している。