MTGと五島の椿は、長崎県立大学の田中一成名誉教授と共同で行った五島列島産ツバキ葉を使用した化粧水の肌質改善効果の研究成果について、学術誌「応用薬理」に掲載されたことを発表。「応用薬理」は薬理学の幅広い分野で50年以上の歴史があり、薬効、一般薬理、毒性薬理を中心に日本の創薬研究の発展に大きく貢献してきた学術誌。今回は自然由来のツバキ葉化粧水の機能性が評価されて掲載に至った。
研究のタイトルは、「五島列島産ツバキ葉を低温真空蒸留して得られた蒸留水を含む化粧水が肌質に及ぼす影響-ハーフフェイス法を用いた単盲検比較試験-」で、五島列島産ツバキ葉から得られた蒸留水を配合したツバキ葉化粧水が肌質に及ぼす影響を検討することが目的。
同一人の顔の左右対称部位で行うハーフフェイス法で実施し、被験者は被験品のどちらかを1日2回、半顔ずつ同じ側に28日間塗布した(例:右頬→ツバキ葉化粧水 左頬→プラセボ化粧水(ヒアルロン酸配合))。使用前と使用後の測定として角層水分量、経表皮水分蒸散量(TEWL)を行った。
その結果、ツバキ葉蒸留水を配合した化粧水を塗布したことで角層水分量が経時で有意に上昇。変化量として約10A.U.(約30%)も上昇した。プラセボ品と比較しても有意に高値だった。
また、ツバキ葉化粧水を塗布することで経表皮水分蒸散量の上昇を抑制することも確認された。
これらの結果から、五島列島産ツバキ葉蒸留水を配合した化粧水は継続使用することで角層水分量を上昇させ、保湿効果を高めることが判明。この効果はツバキ葉蒸留水に含まれるテルペン類などの油溶性揮発成分が関与している可能性が示唆された。