27日に第285回医療・医薬品情報研究会

2025年03月03日 (月)

生成AIを“安価”に開発した中国の新興企業「DeepSeek」が世界に大きなインパクトを与えた。今後はAI開発より、利活用する企業や事業へと関心が移る局面を迎えつつあるのかもしれない。開発競争の面では取り残され感がある日本だが、医療現場ではAIなど最新テクノロジーの波が押し寄せつつある。

株式会社カケハシでは、薬局の業務効率化や患者対応の向上を支援するクラウド薬歴「Musubi」を提供しているが、そのなかでAIを活用した在庫管理システムも提供している。現場薬剤師の“経験”に替わり、AIが患者、医薬品ごとに需要予測し、最適なタイミングで発注につなぐことにより在庫管理が効率化され、廃棄医薬品の減少、配送頻度も低下するなど薬局業務の効率化にとどまらず、医薬品流通の合理化・最適化にも寄与している。

また、昨年、同社はイオンリテール、大塚製薬との3社で、経済産業省の「PHR利活用推進等に向けたモデル実証事業」を実施した。薬局薬剤師が介入し「意識することなく健康になっていくヘルスケアサービスの実現」を目指したものだが、実際に生活者の健康増進に向けた行動変容促進につながることが示唆された。薬局の新たな価値創造に寄与しているともいえる。

さらに同社では秘匿化された膨大な薬歴情報の収集・解析に基づく、製薬企業向け事業にも力を入れている。リアルな「臨床」データ解析が、多くの製薬企業のマーケティング戦略の立案などに寄与し、「ガイドライン」にはない適正使用推進という面でも期待が高まっているという。

AIを含めテクノロジーの進化とRWDの解析が、薬局・薬剤師の価値、さらには流通・製薬企業の業務やマーケティング戦略に対し、どのような影響を与えつつあるのか。同社が懸け橋となり製薬・流通・調剤の関係性にどのような変化が起こり得るのか、未来予想図も語っていただく。乞うご期待。

日時

2025年3月27日(木)15:00~16:45

会場

連合会館(ハイブリッド方式)
(東京都千代田区神田駿河台3-2-11)

演題

クラウド薬歴からRWDの利活用へ ~テクノロジーの進化がもたらす薬業界の変革~

講師

中尾 豊氏(株式会社カケハシ 代表取締役社長)

参加費

会員(無料)、非会員(リアル、オンラインとも5,000円)、学生無料
※リアル参加を希望される非会員の皆様には、当日会場受付時に参加費を申し受けます。

出欠のご連絡

2025年3月24日(月)までに(ijouken2023@gmail.com)宛てにお願いします。
※申し込みは下記【参加フォーム】
https://forms.gle/nkgP2LMocpRrwQtz5

※リアル参加は会員優先です。
※オンライン参加希望者には、事務局より2025年3月26日にまでに参加用ZoomURLを、また非会員の方には振込口座番号も合わせてお知らせします。3月中のご入金をお願い致します。
※随時会員募集中 t.tanaka@ytl.jp

主催

医療・医薬品情報研究会
https://www.ijouken.jp/

事務局・連絡先

学校法人 医学アカデミー 薬ゼミトータルラーニング事業部
〒101-0054 東京都千代田区神田錦町3-18-3錦三ビル5階
専用ダイヤル 03-5577-4907
ijouken2023@gmail.com



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