PHCバイオメディカ事業部(PHCbi)は7月31日、中小規模病院および調剤薬局向けに、限られたスペースの有効活用と、調剤業務のダウンタイム削減を目指した横型自動錠剤包装機「ATC-172KC-PJ」を開発したと発表した。10月から国内販売を開始する予定。

同製品は、PHCbi独自の横型スタイルを継承した、業界でも珍しいデザインの自動錠剤包装機。横型スタイルの特長を活かした省スペース設計により、専用の作業台やPCラックを必要としない。これにより、スペースが限られた中小規模病院や調剤薬局での導入が容易になるだけでなく、分包中の錠剤補充が可能な設計によって、処方量の多い薬局での作業効率向上にもつながる。
主な特長しては、高さ約1で作業しやすい天面は、作業台やPCの設置場所として自由に活用できる。また、壁際への設置はもちろん、部屋の中央に配置しても視界を遮らず、作業の妨げにならないことが挙げられる。
さらに、天面のスライド板を開けるだけで、錠剤を収納するタブレットケースにアクセスできる。そのため、分包中でもタブレットケースに自由に錠剤を補充でき、分包作業を中断する必要がない。作業効率を維持し、薬剤師のロスタイムの削減が図れる。また、独自に開発した新包装機構を採用し、分包速度を縦型自動錠剤包装機に匹敵する毎分52包へと高速化した。同時に、分包精度も向上し、多忙な調剤現場をサポートする。
このほか、見やすく使いやすいタッチパネルモニターの採用に加え、様々な形状や大きさの錠剤に対応可能な「オンサイトキャリブレーションタブレットケース」を使用できるようになる。これらの進化により、従来機種と比べて利便性と作業性が大幅に向上し、薬剤師の作業負荷を一層軽減する。
なお、同製品は2~3日、茨城県つくば市のつくば国際会議場・つくばカピオで開催される「日本病院薬剤師会関東ブロック第55回学術大会」に参考出展する。
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