パラマウントベッドは7月30日、サーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現に向け、これまで継続して取り組んできた資源の効率的な再生利用と廃棄物の適正な処理に関する活動を、「RE-BED project」と名付け、本格始動させると発表した。
同プロジェクトは、同社が2012年に環境省より認定を受けた「広域認定制度」を活用し、同社製の使用済み医療・介護用ベッドの再資源化を強化すると共に、サステナビリティの推進および新たな事業機会の創出をグループ全体で一層推進していく。
また、同プロジェクトの始動に伴い、同社では水平リサイクルの実用化の成果として、再資源化された材料を一部に採用した在宅向け介護ベッドの新製品を発売する。
8月末に発売される在宅介護用ベッド「楽匠Fit(フィット)」には、同社の使用済み「楽匠」シリーズ製品から再生された樹脂材を2%含有した樹脂ボードを採用している。水平リサイクル樹脂を採用したベッドとしては、日本初の事例となる。
同社は広域認定制度の認定および運用開始以来、全国約200社の収集運搬事業者および約30社の処理施設と連携し、独自の回収スキームを構築してきた。ベッドは1台から回収可能で、納品と回収をセットで行うことで、ワンストップサービスを実現している。
こうした取り組みの中で、同社は22年から、使用済み製品を同種の部品へ再び活用する「水平リサイクル」技術の実用化にも挑戦している。その結果、広域認定制度のもとで回収を進めていた在宅介護用ベッドにおいて、再生樹脂材料を混合しても、新製品に適用される品質基準を満たす樹脂ボードの開発に成功している。
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