札幌医科大学附属病院薬剤部は、昨年6月から短期出向の形で行ってきた北海道立羽幌病院への薬剤師派遣を常勤の長期派遣に切り替えた。これにより、今月から薬剤業務向上加算の算定を開始する一方、羽幌病院では中断していた薬剤管理指導料、病棟薬剤業務実施加算の再開に漕ぎ着けた。また、道内の深刻な薬剤師不足を受け、新たに南渡島医療圏の道立江差病院や松前町立松前病院への派遣も計画しており、要請があった時に現地で支援を行う予定である。今後はまず、羽幌病院での持参薬の管理を通じた処方適正化など、薬剤師出向のアウトカム創出を目指していく。札医大病院も欠員状態にある中、公立大学病院として道内の薬剤師不足にも対応し、地域医療を支える役割を果たしていきたい考えだ。

札医大病院のDI担当や病棟薬剤師(上段)と羽幌病院をつないで遠隔ミーティングを行う(下段は出向中の大立目薬剤師)
札医大病院薬剤部は、昨年6月から羽幌病院に対して隔週で週3日、薬剤師を派遣して調剤業務の支援活動を行ってきた。これまでの薬剤師派遣は21回を数え、病棟経験があり救急や感染制御、NST、HIVなどの専門資格のある薬剤師7人を派遣し、計62日間の支援活動を行った。
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