
日本セルヴィエは2日、IDH1遺伝子変異陽性の急性骨髄性白血病の治療薬として「ティブソボ錠250mg」(一般名:イボシデニブ)を新発売した。変異型IDH1の酵素活性を阻害することで腫瘍細胞における癌代謝物の産生を阻害し、腫瘍の形成を抑える作用を持つ。コンパニオン診断薬も承認されている。
用法・用量はアザシチジンとの併用において、成人に1日1回500mgを投与する。薬価は1錠250mg3万0007.60円。
薬価算定ではアッヴィの「ベネクレクスタ錠」を比較薬とし、類似薬効比較方式Iで算定した価格に、新規作用機序であることなどから有用性加算Iの35%、希少疾病用医薬品であるため市場性加算Iの10%を適用した。
国際共同治験では、全生存期間(OS)の中央値は、プラセボ+アザシチジン群の7.9カ月に対し、同剤+アザシチジン群では29.3カ月だった。
同剤の適応判定にはキアゲンの「ipsogen IDH1変異検出キットRGQ『キアゲン』」を用いる。