◆4月から一般名で処方せんを発行する福井県済生会病院。患者は先発品か後発品のいずれかを選択するが、医師からは薬局がどの薬を患者に手渡したのか知る手段はあるのか、と質問が飛んだ
◆「現状ではお薬手帳に頼るしかない」と、薬剤部長は返答に苦慮した様子を明かしてくれた。だが手帳には、他院から出されている薬の情報も分かるなど、大きな利点があることも指摘する
◆4月からは調剤報酬の情報提供料が、手帳を用いる方法に一本化される。また医師の判断と患者の同意で、代替調剤も可能になる。そうなれば患者がどの薬を服用したのか知りたいという医師の要求は、一層強まるだろう。そこを手帳がカバーしてくれるに違いない
◆しかし複数の手帳を持っていたり、費用がかかることを知らずに憤慨するケース、他院に通院していることを知られたくないなど、患者心理は複雑だ。上手に運用できている地域や薬局は、一部に限られているのも現実である
◆最大の要因は、薬局側の説明不足にあろう。お薬手帳の役割を分かってもらい、持参率を引き上げるためには、医師の理解と同時に、患者への継続的な説明が欠かせない。
お薬手帳の重要性
2006年03月29日 (水)
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