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爪で遺伝子分析、肥満体質を診断

2006年09月20日 (水)

◆オリンパスなどが出資するバイオベンチャーのノバスジーンと栄養補助食品販売のイービーエスは、爪を生体資料に遺伝子分析し、太りやすい体質かどうかを評価する生活習慣病予防ビジネスをスタートした
◆遺伝子解析による体質診断は、通常口腔粘膜が利用されるが、イービーエスは誰にでも手軽に採取できる爪に着目。爪からのDNA抽出に成功し、これにノバスジーンが同社の遺伝子分析技術を駆使して、従来よりも低コストの遺伝子分析を実現した
◆利用者は、薬局などでキット(1万8000円)を購入。身長・体重などのデータと共に指の爪を専用容器に詰めて郵送すると、約20日で診断リポートと食事や運動に関する指導書が返送されてくる。診断は、肥満体質の度合いにより29段階で表示されるという
◆テーラーメイド医療は、学術的裏づけやコスト面、個人情報管理等の問題で一般に汎用されるまでにはまだまだ時間を要すると考えられてきた。だが、簡便なテーラーメイド医療の先鞭を切った同社では、今後、遺伝子分析の対象を禁煙や喫煙による疾病リスクなどの体質検査、薬物応答性に関する体質検査まで拡大する意向を示している。その動向と遺伝子分析によるメタボリックシンドローム予防効果に注目したい。



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