
原田氏
田辺三菱製薬は8月29日、前ファイザー社長の原田明久氏がきょう1日付で代表取締役執行役員CEOに就任すると発表した。今後本格化させる成長戦略の計画と実行、それに必要な各種改革テーマの推進など、新しいビジネスモデルの構築を担う。辻村明広氏と代表取締役2人体制となる。
原田氏は1959年生まれ、66歳。金沢大学大学院医学研究科修了。99年8月にファイザー臨床開発部門入社、2008年9月臨床開発部門長、16年8月炎症・免疫部門長、17年12月より社長、25年1月に会長に就いた。
代表取締役で社長執行役員の辻村氏は1日から、代表取締役社長と執行役員COOとなる。日本と海外事業、プロダクトサプライやQV本部を統括して、国内外のオペレーション全体の成長と改革の加速を担う。
このほか、9月1日付けで取締役会長にコスタ・サルウコス氏、執行役員にショーン・ライアン氏、アミット・シン氏、重政啓太郎氏が新たに着任する。選任は同社を買収したベインキャピタルの意向。新任取締役や執行役員は、製薬企業や経営コンサルティング会社などの出身者で、社内改革の経験を持つ人材を登用することにより、基盤事業の強化と成長戦略の加速化を図る狙い。