大阪府薬務課は、薬剤レビューの研修を受けた薬局薬剤師のうち実践した割合は約6割に上ったものの、症例数は少数にとどまったとの調査結果を、8月29日の府薬事審議会医薬品適正販売対策部会で示した。薬剤師の資質向上につながったとの回答があった一方、専門知識の不足や医療情報の入手に苦慮したとの声もあった。実践しなかった薬剤師からは「患者の理解が得られない」「時間が確保できない」などの意見が挙がった。

府は、2023年度に薬局薬剤師を対象に薬剤レビューのワークショップを実施。その後の実践状況を把握する目的で今回フォローアップ調査を行った結果を報告した。
調査対象30人のうち回答者は16人。薬剤レビューを実施したのは10人で、実践経験は4人が「1例」のみ、「2~4例」「5~9例」が各3人だった。実践のきっかけについて、「自発的に」との回答が多く、「患者や医師からの相談、依頼」との回答もあった。
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