エー・アンド・デイは17日、新製品の高精度測定が可能な加熱乾燥式水分計に関する特許を取得したと発表すると共に、同特許技術を搭載した新モデルを8月29日に発売した。
従来の加熱乾燥式水分計には、試料を加熱させる際に試料皿に作用する空気の対流が水分率の測定精度を低下させる恐れがあった。
今回開発した特許技術は、計量部を構成する風防壁などの部品の熱反射率を低くすることにより、試料皿への対流の影響を低減させることができる。この技術によって、対流による測定値のドリフトを減少させ、再現性を向上させることが期待できる。
この特許技術を搭載した新モデルは、最小表示が10ppm(0.001%)からの高精度測定が可能となっている。また、高い測定精度を実現する独自技術であるSRA機構(Secondary Radiation Assist)を搭載している。これは、▽測定サンプルを耐熱ガラスで全方向から囲む▽輻射熱によってサンプル全体を均一に加熱▽水分をムラなくしっかりと除去――の構造を有し、高い測定精度を安定して実現している。
このほか、二つのタッチパネルモデルと、四つの液晶表示モデルがあり、タッチパネルモデルでは、「説明書なんて要らない」をコンセプトに設計され高くメニューは、直感的な動作が可能で、操作性が大幅に向上している。また、酒石酸ナトリウム二水和物専用プログラム、100種類以上のサンプル加熱プログラム、樹脂測定ガイド機能、日常点検機能を搭載している。
新モデルの標準価格は、14万8000円~42万8000円(税抜き)
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