コニカミノルタQOLソリューションズは18日、AI搭載シフト自動作成サービス「miramos(ミラモス)」を、病院向けに改良し提供を開始したと発表した。同サービスは、スマートフォンで収集したスタッフの希望休日や組み合わせ、夜勤などの勤務形態、人員基準や加算の要件などの複雑かつ多岐にわたる条件をもとに、特許出願中の技術を用い、AIがシフトを作成するクラウドサービスで、同社独自のAI技術により、手直しの作業を最小限に抑えた、高い精度のシフトを自動作成する。何度も作り直す必要がなく、シフト作成を担当するスタッフの作業時間を約8割削減する。
同サービスは今回、病院向けの改良をしたことで、平日と土日祝日でのルール変更や、行政提出が求められる「様式9」(入院基本料等の施設基準に係る届出書添付書類)への出力、専門職の配置基準のチェックなど、医療現場特有の課題に対応可能となっている。
病院向けの特長としては、スマートフォンから希望休日の申請や、自分のシフト予定を確認できることが挙げられる。スタッフはスマートフォンから、思い立ったタイミングで自宅からでも簡単に希望休日を申請できるほか、メモ欄で細かな要望も伝えられる。さらに、申請内容は自動で集計され、未申請者へのリマインドも自動化。これによって、シフト作成担当者の負荷を大幅に軽減できる。
また、病院が行政に提出する「様式9(勤務表)」に準拠したフォーマットでの出力が可能で、手作業による転記作業を削減し、業務効率化とミス防止が図れる。さらに、人員基準や加算の要件に対して、シフトから現状の配置人数を自動でチェックすることから、人員基準を満たしながら、柔軟なシフト作成が可能になる。
そのほか、▽1カ月単位のシフト作成に加え、4週8休でのシフト作成が可能▽土日祝日と平日で異なるルールの設定▽祝日と土日では休みの記号を変える(祝日は「祝」にしたいなど)――など、様々な病院固有の要望にも対応している。
同社は、看護現場の負担を軽減する、“見える”ナースコール「HitomeQ(ひとめく)」を提供している。今回miramosを追加提供し、医療従事者の負担軽減と生産性向上へのサービスを今後も拡充していく。
「医療機器・化粧品」の記事に関するご意見・お問合せは下記へ。
担当者:河辺
E-mail:kawabe_s@yakuji.co.jp
TEL:03-3866-8499












