【資生堂】肌の内部散乱光を「到達深さ別」に評価する技術を開発‐コラーゲン密度とメラニン量が透明感のキーファクターであることを解明

2026年01月13日 (火)

 資生堂の光学研究では、透明感のある肌を実現するために、肌に当たる光が角層から真皮まで届き、再び肌の外へと戻ってくる「内部散乱光」(肌における光の振る舞い)に注目。非侵襲的に顔の立体形状や光の状態を測定・解析できる世界初の光学計測システムを開発し、研究を進めている。

 同社はこのほど、室蘭工業大学との共同研究により、この光学計測システムをさらに進化させ、肌内部での光の振る舞いについて、到達深さ別に評価する技術を開発した。測定・解析の結果、短い波長の光(青色)は表皮に、中間の波長の光(緑色)は基底膜を中心とする表皮から真皮上層付近に、長い波長の光(赤色)は真皮のコラーゲン層にまで届き、再び肌の外部へ出射することが明らかになった。

 また、短い波長の光(青色)は表皮層に届くことから、表皮層に到達して出射する光とメラニン量の関係性について非侵襲的に測定・解析した結果、メラニンによる光の吸収が強く関与し、光が遮られて肌の内部へ入りにくく、肌の外部へと出射する光の量を減少させることが判明。さらに、長い波長の光(赤色)は真皮のコラーゲン層にまで届くことから、非侵襲的に生きたヒトの肌のコラーゲン状態が観察できる肌内外3D弾性イメージング技術を応用しコラーゲン線維密度を評価、関連性を解析した。その結果、コラーゲン密度が低下すると真皮に到達して肌の外部へと出射する光の量が減少することが分かった。

 これらの研究成果により、角層・表皮にあるメラニン量と、真皮にあるコラーゲン密度が、透明感のある肌づくりにおいて特に重要であることが示された。今後も美しい肌を実現するための光コントロール技術の開発を進め、新たなソリューション開発に活かしていく考えだ。

 なお、同研究の成果の一部は、学術論文として「Optical Review,31(2),266-279」に掲載されたほか、「European Conference on Biomedical Optics(2025年7月)」、「Optics Photonics Japan(2025年12月)」で発表された。


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