
左:小堀氏 右:江藤氏
株式会社トプコン(本社:東京都板橋区、代表取締役社長:江藤隆志)は20日、本社敷地内にある2号館のリノベーション完成にあわせ、関係メディアや大学、自治体関係者を対象に見学会を開催した。ツアーに先立ち、江藤社長とリノベーションを監修した小堀哲夫建築設計事務所代表の小堀哲夫氏が会見し、その意義などを説明した。
2号館は本社工場の一部として受け継がれてきた約90年前の歴史的建築物で、「コンクリート博士」と称された建築家・阿部美樹志氏が手がけた。構造表現や意匠、空間構成に独自の特徴を有する一方、リノベーション前は中庭部分の増築や複雑な動線により、「怖くて入れない」(最高人事責任者で総務・人事担当役員の渡邊玲子氏)ような場所になっていた。
老朽化の進行に伴い改築も含めた検討が行われたが、江藤社長は「建て替えも含めて選択肢を検討したが、創業期から続く建築をどう位置づけ、何を残し次につなぐかという経営判断が問われた」と説明。その過程で建築的価値の再認識が進み、リノベーションを選択した。
今回の計画では、小堀哲夫建築設計事務所が監修。小堀氏は「この建築が持つ歴史的価値を読み解くことから始めた。90年前に人間中心で設計された工場建築である点に驚いた」と振り返る。その上で、既存の価値を生かしつつ、「閉ざされていた中庭を開放し、光と風が通る空間へ更新する」ことを基本方針とした。耐震性など安全面にも配慮し、既存建築を生かした再生を図った。
また、ツアー終了後の会見で、渡邊玲子氏は、全体を見渡せる空間で、従業員が一堂に会し、誰もが利用しやすい場にしたいという思いを設計に反映してもらった、と述べた。

2号館内部(広い空間、ブラインドでなくこだわりのカーテン)

屋上から見た中庭部(茶色の庇はレンズを表す)

地上から見た中庭部

渡邊氏
「医療機器・化粧品」の記事に関するご意見・お問合せは下記へ。
担当者:河辺
E-mail:kawabe_s@yakuji.co.jp
TEL:03-3866-8499






















