富士フイルムは8月27日、手術室や検査室でのスムーズな画像参照を支援する術場画像追従・重畳システム「SYNAPSE VINCENT Eye」を、富士フイルムメディカルを通じ発売した。同システムは、CTやMRIなどの断層画像から高精度な3D画像を描出し解析する3D画像解析システム「SYNAPSE VINCENT」の新エディションとなる。また、同システムの発売に合わせ、AI技術を活用して開発した二つの専用アプリケーション「連動ビューア」と「超音波フラッグAR」の提供を開始した。3Dシミュレーション画像や超音波画像を、手術室や検査室で使われる内視鏡映像に追従・重畳表示し、術場の同一モニター上で参照することを支援する。
外科医は、手術前にCT画像やMRI画像から臓器の立体的な構造を再現した3Dシミュレーション画像を作成し、臓器の状態を3次元的に把握することで、安全で確実な手術や検査を目指している。実際の手術では、医師は手術台から離れたパソコン上で事前に作成したシミュレーション画像を見ており、手術中にその場で簡単にその画像を確認できる方法が求められている。
今回発売した「連動ビューア」は、手術中に体内を観察する内視鏡映像から肝臓の向きを解析し、事前に作成した肝臓の3Dシミュレーション画像を同一モニター上で内視鏡映像内の肝臓と同じ向きに自動で回転・表示するアプリケーションとなる。
これにより、肝臓の表面からは観察が難しい肝臓内部の血管構造や腫瘍の位置などを把握しやすくし、術中に3D画像を簡便に確認できる環境を提供する。手術中に手動で3D画像の向きを変える操作の手間が削減され、医師の手術ワークフローの効率化をサポートする。
また「超音波フラッグAR」は、超音波プローブの先端と末端(黄色枠内)に印字されたARマーカーを用いて超音波プローブの位置や方向を解析し、超音波画像を内視鏡映像上に重畳表示(赤枠内)する機能となる。
これにより、超音波画像と内視鏡映像を同一画面上で直感的に確認することが可能となり、術中の画像確認を簡便にしている。また、同機能では磁気センサーや光学式センサーなどの外部機器を用いず、ARマーカーを活用して超音波プローブの位置を解析するため、システム構成を簡素化しつつ、術中超音波検査におけるワークフロー効率化をサポートする。























