
移動式免疫発光測定装置「パスファースト」
PHCライフサイエンス事業部診断薬事業グループはこのほど、移動式免疫発光測定装置「パスファースト」リニューアルモデルが、欧州体外診断用医療機器規則(IVDR)への適合を完了し、8月から欧州での販売を開始したと発表した。
「パスファースト」は2005年の発売以来、日本国内をはじめ米国、欧州、アジア、中東、中南米など世界約50の国と地域で使用されている移動式免疫発光測定装置。全血検体に対応し、試薬と廃液処理機能を一体化したオールインワンカートリッジの採用により簡便な操作性が実現している。
また、最短17分で測定結果を提供できる迅速性が特長で、心筋梗塞や敗血症などに関連する各種バイオマーカーの測定を通じ、早期の診断と治療方針の決定が求められる医療現場で活用されている。
リニューアルモデルは、従来システムの特長を維持しながら、ユーザビリティ向上を図っており、昨年10月に日本国内での販売を開始している。
今回、販売を開始した欧州地域は、同社の診断薬事業において最も重要な市場の一つで、「パスファースト」は20年以上にわたって救急医療やクリティカルケア領域を中心に導入されてきている。特に、急性心筋梗塞の診断補助に用いられる専用試薬「パスファーストhs-cTnI」は、欧州心臓病学会(European Society of Cardiology:ESC)が推奨する高感度心筋トロポニン測定に対応しており、迅速な診断支援に活用されている。
また、敗血症(細菌性)の診断補助に用いられる専用試薬「パスファーストPresepsin」は、敗血症関連マーカーであるプレセプシンの測定により、医療現場における診断支援に活用されている。
今回の欧州市場への展開によって、既存の顧客に対して、リニューアルモデルによる操作性の向上と安定した検査環境を継続的に提供すると共に、新たな医療機関への導入拡大を推進していく。
同社は今後も、「パスファースト」の測定項目拡充と販売地域の拡大を進めると共に、欧州における診断薬事業の成長を加速させていく。
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