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潜在需要高いスイッチOTC‐半数近くが「購入意向」持つ

2009年07月08日 (水)

 スイッチOTC薬の購入意向を45%が持ち、軽症なら受診しなくて済むと考えている割合も37%に上ることが、シード・プランニングの調査で分かった。調査は、スイッチOTC薬やOTC医薬品の潜在需要を明らかにする目的で、20代以上の男女422人を対象に、4月下旬から5月にかけてインターネットで行われた。

 焦点が当てられたのは、OTC医薬品の中でも第一類医薬品。その購入状況や商品選択、消費者にとっての薬剤師の役目、スイッチOTC薬の購入意向など、今後の市場拡大要因について調べられた。

 それによると、処方薬とOTC薬の使用経験では、98%が何らかの薬を使用した経験があり、最近10年間で使用したことがない人は約2%だった。また、8割以上は処方薬とOTC薬のどちらとも使用したことがあり、OTC薬を使用したことがない人は約7%、処方薬を使用したことがない人も約7%いた。

 処方薬とOTC薬の年代別使用経験では、「処方薬のみ」の割合が高いのは、男性50代以上の14%、女性40代の12・3%。「OTC薬のみ」は、男性20~30代で割合が高く、男性30代は16%に達した。男性40代、女性20~30代では9割以上が処方薬とOTC薬を併用していた。

 OTC薬の利用(複数回答)は、80%が発熱、頭痛、腹痛などの対処に使用しており、半数が症状の経過を見るために使っていた。また、35%が「栄養素の補給」と回答しており、サプリメントと利用目的が競合していることが分かった。生活習慣病に着眼した利用も10%あった。

 スイッチOTC薬の購入意向では、45・5%が「処方薬がOTC薬として購入できるのなら、ぜひ購入したい」と回答。また、「処方薬に近いものがOTC薬として購入できるのなら、軽度の症状では医師を受診しなくなると思う」と回答した人も36・7%に達し、セルフメディケーションを実践する人が増加する可能性を示唆する結果となった。

 そのほか、「薬剤師からの情報提供は受けたい」が約24%、「薬は医師の処方薬でないと心配だ」が約12%、「市販薬があっても処方薬の方を使用・服用したい」が約11%、「効き目のよい薬は副作用が心配」が約10%、「薬剤師が勧める薬を購入したい」が約8%という結果だった。



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