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【経産省・08年度調査】大学発ベンチャーは約1800社‐バイオ系の赤字幅拡大

2009年8月4日 (火)

 2008年度末時点で事業活動を行っている大学発ベンチャー企業数は1809社で、前年度から54社増加したものの、新規設立が縮小していることが、経済産業省研究班の調査で分かった。1社当たりの平均的な売上高は1億4700万円、雇用は9・5人だったが、営業利益の赤字体質は依然続いており、特に企業数が最も多いバイオ系で赤字幅が拡大した。

 大学発ベンチャーは、98年度に大学技術移転促進法が施行されて以降、増加の一途にあるが、04年度をピークに新設数は落ち込み、08年度も経済・金融情勢の影響で、大きな伸びは見られなかった。また、法体制が整備されてからは、大学で生まれた研究成果をもとにしたベンチャーや、大学と深い関係のある学生ベンチャーなどコアベンチャーが増え、98年度までは全体の半数程度だったが、08年度は8割を占めた。

 売上高の総計は、前年度を約200億円上回る2700億円、雇用は約1200人増の1万7000人に上る。さらに、直接の売上や雇用以外に、他企業の生産に及ぼす間接的な影響を含めると、経済波及効果は4803億円、雇用誘発効果は約3万3000人に達する。

 事業分野は、企業数ベースでバイオ系が35%を占めて最多だが、新設企業数は全体の22%に落ち込んだ。研究班では原因について、「バイオ系のベンチャーキャピタルからの投資の減少等も、影響しているのではないか」としている。バイオ系に続くのがITソフト系の30%、機械・装置系の19%で、機械・装置系は新設が比較的多い。

 創出母体となっている大学は252校で、最多は東京大学の125社。次いで筑波大学76社、大阪大学75社、京都大学64社、東北大学と東京工業大学の57社と、国立が上位を占めた。08年度新設が最も多かったのは、早稲田大学の6件だった。

 企業形態は、株式会社が77%で最も多く、株式公開している24社の半数以上がバイオ系だった。株式公開企業の規模は、従業員数は平均の5倍、売上高は10倍に上る。

 分野別業績では、資本金はバイオ系が4億4800万、IT系が6800万円と、バイオ系が高額であるものの、1社当たり平均売上高は、バイオ系が1億6200万円、IT系が1億8000万円と逆転。営業利益は、バイオ系が2億4500万円の赤字だったが、IT系は収支均衡だった。

 事業ステージは、バイオ系の45%が「研究段階」なのに対し、IT系は33%。さらに、「事業系段階」に進んでも、IT系は「単年度黒字・累積損失ない」が33%を占めるのに対して、バイオ系では13%と低い。

 研究班は、大学発ベンチャーが直面する課題として、▽人材の確保・育成▽「資金調達▽販路開拓--の3点を挙げ、特に近年は資金調達が難しくなっていると指摘している。

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