胎児の正常な発育に欠かせない栄養素とされる葉酸だが、摂取率は必ずしも高いとはいえないのが現状といえる。育児用品大手のピジョンでは、これまでも妊娠・授乳期のママと赤ちゃんの健康のため、不足しがちな葉酸が手軽に補給できるサプリメント群を発売してきたが、17日からは新たに「葉酸プラス」「葉酸カルシウム」「葉酸コラーゲンプラス」の3アイテムを、首都圏・中部圏・近畿圏で先行して発売する。メインターゲットとするのは、将来赤ちゃんが欲しいと考える女性層で、同社では「“妊娠準備用のサプリメント”として、日常から女性をサポートするのが目的。今後も引き続き葉酸の認知、摂取率向上に向けた普及活動も行っていきたい」としている。
葉酸はビタミンB群の一種で、ほうれん草などの緑黄色野菜やレバー、果物などに含まれ、赤血球の形成を助ける働きがあり、細胞の発育に大切なビタミンとされる。特に胎児の正常な発育に役立つ栄養素といわれ、妊娠計画中・妊娠期には食品からの葉酸に加え、いわゆる健康食品から葉酸を1日400μg摂ることが推奨されている。
厚生労働省では、母子健康手帳の任意記載事項様式の改正で、『葉酸の栄養機能食品などの、妊娠前からの服用は神経管閉鎖障害児出産の危険を減少させることが知られている』ことを記載したが、現状では妊娠前の女性には葉酸の重要性は十分に知られていない。ピジョンが、妊娠への意識の高い女性に、「葉酸」という言葉を知っているかについて聞いたところでも、認知度は約6割ほどだったという。
一方で、母子健康手帳にも葉酸に関する記述が記載され、さらには4月3日が「葉酸の日」に認定されたこともあり、葉酸の認知度は年々高まりつつある状況にある。そこでピジョンでは、将来赤ちゃんが欲しいと考える女性に、葉酸の重要性を知ってもらえるよう、新たにサプリメントを開発した。
「葉酸プラス」は、1日目安量の1粒で妊娠準備に必要な栄養素である葉酸400μgと鉄分、7種のビタミンB群が摂取できる。飲みやすいソフトカプセルで、ビタミン特有の臭いも気にならない。サプリメントに抵抗がある人も、手軽に続けることができる。税込み希望小売価格は、30粒入り1029円。
「葉酸カルシウムプラス」は、1日目安量の2粒で「葉酸プラス」と同様に、妊娠準備に必要な栄養素に加え、カルシウム120mgが摂取できる高機能なタイプ。60粒入り1554円。
「葉酸コラーゲンプラス」は、葉酸200μgに加えてマルチビタミン、カルシウム、コラーゲンを配合したサプリメント。毎日を頑張る女性の栄養補給をサポートする。90粒入り1134円。