カネボウ化粧品が50代女性に向けたエイジングケアブランド「エビータ」は、スキンケア、ボディケア、メイク、ヘアの各ラインが充実し、07年には100億円を超えるブランドに成長している。同社では、「エビータ」ブランドが今年で発売10周年を迎えたことから、スキンケアのレギュラーラインについて、9月から成分強化と共にデザインも一新するなど、全面リニューアルを行う。また、これまでのイメージキャラクターである風吹ジュンに加え、新たに樋口可南子を起用し、女優2人による広告宣伝を通じて、さらなる50代女性層の獲得を目指す。
今回、スキンケアラインには、保湿成分をリッチに含み、美肌効果が期待できる「米発酵エキス」を増量するなど、新たな“高保潤”成分を配合した。さらに新アイテムとして、市場が拡大傾向にある“とろみタイプの化粧水”をラインナップした。コクのある濃厚な、とろみタイプの化粧水を加え、50代前後からの女性層の取り込みを狙う。
「エビータ」ブランドは、化粧品として初めて年齢を明記したパッケージも話題を集めてきた。リニューアルでは同ブランドの特徴ともいえる対象年齢(「50歳から)をパッケージに打ち出すと共に、新たに「エイジングケア」と明記するなど、50代からのセルフ化粧品として選びやすさも向上させた。
9月1日から発売する「エビータ」の新スキンケアラインは、50代女性の必須アイテムである化粧水「モイスチャーローションA」をはじめ、「ディープモイスチャーローション」「モイスチャーミルクA」「モイスチャークリームA」「クレンジングクリームA」「クレンジングオイルA」「クリーミィソープA」など、計12品目14品種で、税込み希望小売価格は840~2940円。
なお、同社では9月から、トータルメイクアップブランド「コフレドール」を中国市場に導入する。これまで日本で発売してきたアイテムの中から、ポイントメイク24品目、ベースメイク13品目を、百貨店ルートで展開していく。
これまでも中国を海外事業の最重点市場と位置づけ、各種ブランドを展開してきたが、今回は中国戦略第2ステージとして、カネボウ化粧品として出荷実績No.1ブランドの「コフレドール」と共に、中国国内生産ブランド「AQUA SPRINA」を高級百貨店で販売していく計画。