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【アース製薬】マスク市場に参入‐医療従事者などターゲットに高機能マスク発売

2009年09月04日 (金)
ウィルガードバイラマスク

ウィルガードバイラマスク

 アース製薬は高機能マスク「ウィルガードバイラマスク」を15日から新発売し、マスク市場に参入する。新製品は耳バンドのないシールドタイプで、フェイスシールテクノロジーによって“360度完全密着隙間ゼロ”を実現。特殊フィルターを採用し、ウイルス、細菌、花粉などのわずかな侵入も防ぐ。また、口元の空間をしっかりキープする立体構造型で、呼吸や会話をする際にも違和感がないのも特徴だ。米国国立労働安全衛生研究所(NIOSH)による産業マスクの規格区分「N99」(0・075μmの微粒子を99%以上捕集する能力を持つマスク)の認定も受けている。

 ウィルガードバイラマスクは米国のワイン・プロダクトが開発した製品で、アース製薬は今年3月、ワイン・プロダクトのアジア地区販売代理店「ビュアヘルステクノロジー」との間で、日本での独占販売契約を締結していた。

大塚社長

大塚社長

 大塚達也社長は新製品発表会で、「マスクに求められている機能である高いフィット性、高い捕集力、呼吸や会話が楽にできるということを、ほぼ満たした究極のマスクだ」と強調。「われわれがこのマスクの取り扱いを決めたのが今年3月。現在、憂慮されている新型インフルエンザを意識したものではなく、このマスクこそが本物のマスク、マスク本来の機能を必要としている方々に満足していただける唯一のマスクだと判断したからだ。そのため、このマスクは汎用性の商品として大量販売するのではなく、必要としている人をターゲットに発売していく考えだ」と、販売方針を示した。

 ただ、第2波が始まったともいわれる新型インフルエンザに対する防御に関しても、「このマスクが力を発揮すると考えているので、販売予定数量を当初の1・5倍に増やし、医療従事者や受験生、妊婦、高齢者などにお勧めし、役に立てればと考えている」と語った。

 ウィルガードバイラマスクは、耳バンドのないシールドタイプとなっているのが大きな特徴。現在主流の耳バンドマスクでは、装着時にどうしても肌とマスクの間に隙間が生じ、フィルター機能を強化しても隙間から空気が出入りしてしまい、隙間を埋めようと締め付けをきつくすれば息苦しくなるという問題があった。

 それに対し、ウィルガードバイラマスクは、低刺激粘着式のフェイスシールで、口・鼻の周辺全面を覆い、シール部分がしっかりと密着することで“360度完全密着隙間ゼロ”を実現した。漏れ率を測定するマスクフィッティングテスターでも、一般的なマスクが約32%なのに対し、ウィルガードバイラマスクは99・9%と非常に優秀な結果が得られている。

 また、厚く柔らかい4層構造の特殊フィルターを採用。ウイルス、埃、花粉、ハウスダスト、黄砂、カビ、細菌などの危険粒子を徹底的に遮断する。4層構造でありながら口元の空間をキープする立体構造で、呼吸時の抵抗感や会話時の煩わしさがない。さらに、フィルター内の調湿機能がマスク内の温度と湿度を調節するため、息苦しさも感じさせない。

 そのほか、顔の大きさや形に関係ないことから、従来のマスクのようにサイズで迷うことがなく、ジャストフィットさせることも可能で、耳バンドがないため耳が痛くなることもなく、長時間使用することができることも特徴だ。

 税抜き希望小売価格は1枚入りが900円、5枚入りが4250円。

 同社では、▽受験生・妊婦・高齢者などかぜやインフルエンザ感染を極力避けたい人▽医療関係者、交通関係者など不特定多数の人と接触する職業の人▽海外の感染地域に行かなければならない人▽パンデミックに備えた備蓄用▽花粉対策▽黄砂対策‐‐などをターゲットに、販促展開を予定している。

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