川端達夫文部科学相は、大学や研究機関における教育力・研究力を強化し、科学技術の力で世界をリードするよう、総理の指示があったことを報告し、教育の充実など併せ、研究開発の促進を「着実、誠実、迅速に実行していく」と抱負を語った。
また、「文科省に関わる税金の使い方、使われ方を一つずつ精査しながら、無駄のないように仕組みを変えていくことを含めて、取り組む」と、決意を表明した。
文科省所管事業では、今年度補正予算を裏づけに創設した、「最先端研究開発支援プログラム」の行方が注目される。プログラムは民主党が問題視する基金を使った研究費助成制度で、医療分野から10件が採択されている。ただ、交付先の選定が今月4日に確定となったため、当時の岡田克也民主党幹事長が、「この時期に決まるということに、違和感を覚えないわけではない」と指摘していた。