厚生労働省、各都道府県などが取り組む「麻薬・覚せい剤乱用防止運動」が、1日から2カ月間にわたり実施される。全国6都市で地区大会が開かれるのをはじめ、「薬と健康の週間」など関連行事と連携した啓発活動も行う。
乱用防止運動は、麻薬・覚せい剤などの薬物乱用が、乱用者個人の健康上の問題にとどまらず、いろいろな犯罪の誘発となるなど、社会的にも計り知れない危害をもたらすことを、広く国民に知ってもらうためのもの。国民の意識レベルを高め、薬物乱用の根絶を図ることを目的としており、毎年実施されている。
運動では、政府が広報機関による啓発宣伝、地区大会の開催、麻薬・覚醒剤乱用防止功労者の表彰、啓発資材の作成・配布などを行うほか、都道府県も啓発宣伝活動に取り組む。
また、薬物乱用防止指導員や関係団体との連携による開発活動の徹底、学校などでの薬物乱用防止教室で、▽薬物乱用防止キャラバン▽薬物乱用防止広報車--を活用した啓発活動を展開する。また、保健所の薬物相談窓口事業、精神保健福祉センターの薬物関連問題相談事業など、各都道府県の麻薬・覚せい剤に関する相談制度を広く普及させ、その周知徹底も図る。
さらに、麻薬・覚せい剤乱用防止センターを活用すると共に、薬物乱用防止指導員や青少年健全育成暖冬などとの連携のもと、薬物乱用による危害などについて、地域での啓発活動を実施する。
地区大会の開催は、▽11月25日=宮城大会(東京エレクトロンホール宮城)▽11月13日=神奈川大会(神奈川県民ホール)▽11月14日=岐阜大会(岐阜県県民文化ホール未来館)▽11月8日=京都大会(京都産業会館)▽10月20日=香川大会(アルファあなぶきホール)▽11月13日=熊本大会(熊本県立劇場)――となっている。
都道府県としては、東京都が11月28日に「麻薬・覚せい剤乱用防止運動都民大会」(都庁)、静岡県が同日「薬物乱用防止県民大会」(磐田市民文化会館)、滋賀県が11月18日「薬物乱用防止推進大会」(栗東芸術文化会館)、奈良県が10月17日「薬物乱用防止街頭キャンペーン」(イオンモール橿原アルル)を行う。