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【塩野義製薬】英国政府と産学連携協定‐創薬シーズ探索を推進

2009年10月13日 (火)
協定書を交わすウォレン駐日英国大使(左)と手代木塩野義製薬社長

協定書を交わすウォレン駐日英国大使(左)と手代木塩野義製薬社長

 塩野義製薬と英国政府、スコットランド政府は9日、創薬シーズ探索に向けた研究開発の国際産学連携協定を締結した。既にオックスフォード大学など3大学と覚書を締結。2011年から英国でシオノギ創薬イノベーションコンペ(FINDS)を開催し、共同研究と人材交流を推進する。都内で行われた締結式で、塩野義製薬の手代木功社長は「今回の連携を通じて、英国を中心に欧州進出を考えるきっかけにしたい」との考えを明らかにした。

 今回の協定は、英国政府とスコットランド政府の協力によって、塩野義製薬が求める創薬シーズを、英国の大学等から探索し、共同研究を実施するというもの。また、グローバルな人材育成を目的に、日本と英国における研究者の人材交流を進めることで合意した。同社は、世界最高水準の英研究機関と共同研究を行うことで、新たな創薬シーズの発掘を加速させたい考えだ。

 既に具体的な取り組みとして、研究開発の情報交換と人材交流に関する覚書を、英国オックスフォード大学など3大学と締結。また、スコットランド国際開発庁と2大学と覚書を締結することで合意している。今後、同社は、11年から国内で開催中のFINDSを英国でもスタートさせる予定。独創的な創薬シーズの応募を積極的に働きかけていく。

 手代木氏は「まずコンペに応募してもらい、面白いシーズを発掘し、大学との共同研究と人材交流を積極的に進めたい」と語った。また、「われわれは欧州に橋頭堡がない」と指摘。今回の産学連携をベースに、英国を中心とした欧州進出を目指す考えを明らかにした。

 駐日英国大使のディビッド・ウォレン氏は、対英投資の重要性を指摘した上で、「英国は創薬研究に理想的な環境があるため、今後も塩野義製薬の研究開発や欧州進出に向け、できる限りの支援を提供したい」と述べた。

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