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薬剤師新時代へ‐第42回日薬学術大会開く

2009年10月13日 (火)
左から川端和子氏、下村修氏、児玉孝氏

左から川端和子氏、下村修氏、児玉孝氏

 第42回日本薬剤師会学術大会が「薬剤師新時代の鼓動-マザーレイクからの発信」をメインテーマに11、12の両日、大津市内で開かれた。大会には予想を上回る9000人超が参加した。大会では、新時代の薬剤師職能をめぐって、15の分科会などで活発な討議が交わされた。また昨年、ノーベル化学賞を受賞した下村脩氏(ボストン大学名誉教授)に、日薬名誉会員の称号が贈呈された。

 開会式であいさつした児玉孝日薬会長は、2年半後に迫った6年制薬剤師の登場など、薬剤師新時代に向け、将来のための組織作りや資質向上の生涯研修など「人作り」、薬剤師が集う会館建設の「城造り」、将来に向けた指針を示す「将来ビジョンの策定」など、日薬として3点をキーワードに動いていることを強調。

 その上で、「こうした取り組みは、新しい時代への胎動という言葉が当てはまる。今大会は、薬剤師の明るい未来を感じさせるし、それらを踏まえた内容になっている」とした。

 大会運営委員長の川端和子滋賀県薬剤師会会長は、「今大会から学術性を高めるために、全ての発表の査読を初めて試行するなど、精一杯運営面でも頑張ってきた。新型インフルエンザや大型台風の襲来など、ひやひや、はらはら準備を進めてきた」と述べ、「大会で学んだことを日常業務に生かしてもらいたい」とあいさつした。

 式典では、厚生労働省大臣官房審議官岸田修一氏が長妻昭厚労相の祝辞を代読し、「今年は、一般薬の販売制度が大きく改められ、薬剤師は重要な役割を担う立場にある。購入時の相談や服薬指導などを通じて、専門家としての技術、人としての心を持っていただき、地域医療の担い手として、存分の活躍をお願いしたい」と、メッセージを寄せた。



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