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【協和発酵キリン】G-CSF製剤「ノイアップ」をヤクルトに譲渡

2009年10月16日 (金)

 協和発酵キリンは15日、遺伝子組み換えG‐CSF製剤「ノイアップ」(一般名ナルトグラスチム)の製造販売権等を、2010年3月1日付でヤクルトに譲渡すると発表した。同社は、公正取引委員会からG‐CSF製剤に関する競争上の懸念を指摘され、第三者にノイアップの製造販売権を譲渡すると表明していたが、ヤクルトは、注力する癌領域の周辺製品群を強化できると判断。ノイアップの全権利を取得することになった。

 協和発酵とキリンファーマの合併による協和発酵キリンの誕生は、G‐CSF市場シェアの60%を占める圧倒的なトップ企業を生み出した。ただ、G‐CSF市場の企業数が2社に減少したため、公取委は昨年、G‐CSF製剤の取引に関する競争上の懸念を表明。これに対し、協和発酵キリンは、ノイアップの製造販売権等を第三者の製薬企業に譲渡することを発表していた。

 今回のヤクルトへの譲渡は、こうした問題を解消する措置。来年3月1日から、ヤクルトがノイアップの情報提供活動・販売を行うが、協和発酵キリンは権利譲渡に先行して、1月1日から情報提供活動を委託する。

 ヤクルトは、大腸癌標準治療のFOLFOX療法に用いる抗癌剤「エルプラット」をはじめ、制吐剤「シンセロン」を販売するなど、癌領域に注力してきた。今回、白血球を増やすノイアップの全権利を取得することで、FOLFOX療法の副作用減少への活用など、周辺領域の製品群を充実させたい考え。



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