TOP > HEADLINE NEWS ∨ 

【日病薬・病院薬剤部門の現状調査】持参薬管理は半数が実施‐ICTは4割が取り組む

2009年11月05日 (木)

 日本病院薬剤師会が行った「病院薬剤部門の現状調査」で、一般病院3481施設のうち、全ての入院患者に対して持参薬をチェックし、医師などと情報の共有化を図っている施設が半数を超え、2年前の前回調査(40%)に比べ、11ポイント伸びていることが分かった。また、チーム医療への取り組みでは、栄養サポートチーム(NST)への参加施設が最も多く、1953施設(56%)に上ることも分かった。

 調査は、病院における薬剤師の業務実態を把握するためのもので、日病薬に加盟する医療機関のうち、20床以上を有する6737施設を対象に行った。回答施設数は4144施設(回答率は61・5%)。そのうち集計に用いることができたのは4083施設だった(一般病院3481、精神科病院602施設)

 一般病棟での持参薬についてはこのほか、一部の患者に対して持参薬をチェックし、医師などと情報共有している施設が1359施設(39%)、入院患者に対して持参薬のチェックはしているが、医師などへの情報提供を行っていない施設が87施設(3%)あり、取り組んでいない施設は163施設(5%)で、ほとんどの施設が何らかの形で管理を行っていた。

 チーム医療への取り組みでは、感染制御チーム(ICT)の一員として活動している施設が1453施設(41%)、褥瘡対策チームへの参加と回診に同行している施設が1152施設(33%)、緩和ケアチームへの参加が752施設(21%)と続いた。

 薬剤師の病棟常駐は、まだ少数施設にとどまっているが、全病棟を対象に薬剤師を配置する体制に取り組んでいる施設が204施設(6%)あり、一部の病棟のみに常駐させている施設が188施設(5%)あった。

 薬剤管理指導の施設基準を届けているのは、約8割の2751施設。届けていない施設は、施設基準に満たないが292施設(8%)、実施したが入手できなかったが261施設(7%)あった。

 夜間宿直体制があるのは607施設(17%)あり、オンコール対応が1341施設(39%)、夜間体制がないが1201施設(35%)、居残り対応が261施設(8%)だった。

 休日体制としては、日直体制があるのが1062施設(31%)、オンコール対応1140施設(33%)、半日日直体制が206施設(6%)、ないのが1029施設(30%)などとなっている。

関連リンク


‐AD‐

同じカテゴリーの新着記事

薬剤師 求人・薬剤師 転職・薬剤師 募集はグッピー
HEADLINE NEWS
ヘルスデーニュース‐FDA関連‐
新薬・新製品情報
人事・組織
無季言
社説
企画
訃報
寄稿
新着記事
年月別 全記事一覧
アカウント・RSS
RSSRSS
お知らせ
薬学生向け情報
書籍・電子メディア
書籍 訂正・追加情報
製品・サービス等
薬事日報 NEWSmart
「剤形写真」「患者服薬指導説明文」データライセンス販売
FINE PHOTO DI/FINE PHOTO DI PLUS
新聞速効活用術