◆中央社会保険医療協議会が2010年度診療報酬改定に向けた公聴会を福島市で開催した。この公聴会は、中医協改革の一環として、国民の声を直接聴く場として導入されたもので、06年の横浜市、08年の前橋市に続いて3回目となった
◆今回、薬剤師の立場で発言したのは、日本病院薬剤師会副会長でもある石巻市立病院薬剤部門長の佐藤秀昭氏だった。佐藤氏は、薬剤師の病棟活動の重要性にとどまらず、後発品使用促進における薬局への配慮を求めるなど、薬剤師全体の意見を訴えた
◆ただ、過去2回の公聴会とは異なり、薬局薬剤師の登壇がなかったのも事実。中医協委員の人選、改定率の決定でも調剤報酬の存在感は薄れたが、公益委員による今回の公聴会の発言者の人選からも、次期改定が病院重視であることがうかがえるものだった
◆病院薬剤師の重要性はコンセンサスとして得られつつあり、診療報酬による評価に向けて、残された課題は病棟での活動実態を示すことに尽きる。一方、薬局には、地域における役割や調剤報酬のあり方を改めて明確にし、実績づくりを進めることが求められる。
診療報酬改定に向けた公聴会で
2010年01月27日 (水)
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