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クオール、グローウェル、メディパルが業務提携‐新業態店の開発も視野

2010年02月01日 (月)

 調剤薬局チェーン大手のクオール(社長中村勝氏)、ドラッグストア大手のグローウェルホールディングス(社長高田隆右氏)、医薬品卸最大手のメディパルホールディングス(社長熊倉貞武氏)は1月29日、3社間による業務提携を発表した。提携内容は、調剤専門薬局とドラッグストアの融合による新業態店の開発、薬剤師教育の共有化、PB商品の相互供給・開発、医療モール開発のサポート、医薬品物流の効率化など。今後、3社による業務提携委員会を設け、詳細を詰めていく。

 クオールは、医療機関との協力によるマンツーマン薬局を全国に240店舗展開し、中期経営計画の最終年度(2012年3月期)に「売上高1000億円(提携先を含む)、経常利益率5%以上」を掲げる。グローウェルホールディングスは、イオンのドラッグストア・調剤薬局連合「ハピコム」の有力メンバーで、08年9月にウエルシア関東と高田薬局が、共同株式移転方式により設立した。傘下には寺島薬局も含み、09年8月期末のグループ店舗数は566店舗。

 メディパルホールディングスは、中期経営計画(09年3月期~11年3月期)の基本方針に「顧客満足を最大化する新しい卸機能を開発し、成長力ある企業グループを目指す」ことを掲げ、市場環境や消費者ニーズの変化に機敏に対応すべく、事業深化と拡大を図るための改革を進めている。クオールの発行株式の3割超を保有する筆頭株主でもある。

 3社では、互いの事業の方向性に共感し、調剤薬局とドラッグストアの融合による高付加価値で専門性に優れた新業態店舗の開発など、各社が持つ経営資源を有効活用することが、さらなる企業価値向上に資するとの判断から、1月29日に業務提携契約書を締結した。



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