塩野義製薬は、抗インフルエンザウイルス薬「ラピアクタ」の小児適応で、厚生労働省に製造販売承認申請を行った。
ラピアクタは、成人のA型またはB型インフルエンザウイルス感染症を効能・効果として、既に1月に承認され、販売されている。世界初の点滴静注用抗インフルエンザウイルス剤で、流行期には小児での感染が起こりやすく、重症化のリスクもあるため、小児への適応が待たれている。
そのため同社では、成人を対象としたラピアクタの臨床試験で安全性と効果を確認した段階から、成人における承認申請を行うと共に、小児を対象とした臨床試験を、昨秋からスタートさせていた。
今回の承認申請は、約100例の小児を対象としたもので、小児におけるインフルエンザウイルス感染での単回投与並びに反復投与について申請を行った。