スズケンは25日、調剤薬局チェーン大手のフロンティア(大西且祐社長)と資本業務提携を行うと発表した。3月1日付でスズケンがフロンティアの発行済み株式総数の10%を取得する。
業務提携により、保険薬局市場に関する情報交換のほか、▽従業員の教育、研修▽情報システムの共同利用▽保険薬局の周辺事業▽2社のグループシナジーによる付加価値創出‐‐などに関する研究を行う。
フロンティアは、病院・福祉施設向けリネンサプライ事業の最大手「ワタキューセイモア」のグループ企業。現在、全国29都道府県で134店舗の調剤薬局を展開する。売上高は260億円(2009年6月期)
スズケングループは中期ビジョンとして、製薬企業、医療機関、保険薬局から患者までの、医療流通全体の機能を担う「医療流通プラットホームの確立」を掲げている。
今回の資本業務提携について両社は、「『地域社会・地域医療へのさらなる貢献』という両社の共通理念のもと、事業を通じて社会的責任を果たすには、信頼関係を強固にし、これまで積み重ねてきた知識やノウハウを相互に活用する必要があるとの認識に至った」ためとしている。