調査会社のインターナショナル・アライアンス(IAL)が行った2009年度の企業イメージ調査の結果、日本で最も賞賛される製薬会社に武田薬品、ノバルティスファーマが選ばれた。
調査は、製薬企業、医薬品卸、医薬品業界に詳しい企業の経営者・社員を対象に、IALが選んだ国内・外資系製薬会社30社のイメージを尋ねたもの。評価項目は、経営の質、製品の質、潜在的成長性、新薬創造能力など8項目で、それぞれ5段階で評価した。
その結果、8項目の総合評価で、今年は武田薬品とノバルティスファーマが1位に選ばれた。武田薬品は11年連続の1位を維持したものの、昨年から獲得ポイントが下降傾向にあり、今回ポイントを上げたノバルティスファーマが並んだ。
武田薬品が単独で1位を確保したのは、「経営の質」「開発の質」「MRの質」の3項目にとどまった。「製品の質」は、中外製薬がノバルティスファーマと並んで1位となったが、「将来の利益性」はグラクソ・スミスクライン(GSK)と同ポイントの3位。「潜在的成長性」は3位以下となり、最も重要な指標の一つの「新薬創造能力」に関しては、1位がGSK、ノバルティスファーマ、3位が中外製薬と外資勢が占めた。
総合3位には、中外製薬とGSKが並び、5位にはエーザイがランクイン。6位にアステラス製薬、アストラゼネカ、サノフィ・アベンティス、ファイザーの4社、10位は第一三共と万有製薬との結果で、1~10位までわずか0・4ポイントと僅差のランキングとなった。