
寺野伸一氏
第一三共の寺野伸一医薬営業本部プロダクトマーケティング部長は17日、都内で会見し、今春に発売予定の高血圧症治療配合剤「レザルタス配合錠」について、「アンジオテンシンII受容体拮抗剤(ARB)とカルシウム拮抗剤(CCB)の配合剤市場で、シェア1位を獲得したい」と述べ、ピーク時に売上高約500億円を目指す考えを明らかにした。
レザルタスは、ARB「オルメテック錠」とCCB「カルブロック錠」を1剤に含有した配合剤。降圧剤市場で最も処方されているARBとCCBの配合剤を検討し、強い降圧効果を持つオルメテックと臓器保護作用を持つカルブロックを組み合わせた、レザルタスの開発を進めてきた。今年1月に国内承認を取得し、現在、医療機関向けに情報提供活動を行っている。今後はMR2400人体制でレザルタスの営業展開を進める。また、e‐プロモーションを通じて、約4万人の医師に情報発信を行うと共に、Webサイト上でも高血圧症に関する情報を提供していく。
外部の調査結果によると、ARBとCCBの2剤を処方する医師のうち、約半数が配合剤に切り替える意向を持っているとされ、寺野氏は「レザルタスで新たな配合剤市場を構築できる」と強調。「ARBとCCBの配合剤市場でトップシェアを獲得し、ピーク時には500億円近い売上高を達成したい」とシェア拡大への意欲を語った。