世界最大のジェネリック医薬品(GE薬)メーカーであるイスラエルのテバ・ファーマスーティカル・インダストリーズは18日(現地時間)、世界6位の独ラチオファームを買収すると発表した。買収額は36億2500万ユーロ(約4500億円)。両社の昨年度売上高を単純合算すると、162億ドル(約1兆5000億円)と巨大なGE薬メーカーが誕生する。
今回の買収により、テバはラチオファームが世界26カ国で販売する500製品と共に、開発中のバイオ後続品と開発・販売組織を獲得。欧州でトップクラスの売上高50億ドル規模のGE薬メーカーへと存在感を高める。合併後の従業員数は世界で4万人規模となる。
また、ラチオファームの買収に伴い、テバはGE薬市場世界第2位のドイツで、第2位に地位を向上させると共に、英国、ハンガリー、イタリア、スペイン、ポルトガル、オランダなど主要なGE薬市場で、強固な事業基盤を確立する。
合併完了後は、少なくとも400万ドル(約3億6000万円)の相乗効果が期待されるという。