環境省は11月25日に、韓国南部の全羅北道(チョルラプクド)で高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N1亜型)が確認されたことを受け、渡り鳥等の高病原性鳥インフルエンザウイルス保有状況調査を、今月から来月まで強化する。
中国大陸・朝鮮半島方面からの水鳥を調査するため、▽鳥取県・島根県中海(松江市)▽山口県椹野川(山口市)▽福岡県和白干潟(福岡市)▽佐賀県梅の木谷溜池(白石町)▽長崎県野岳湖(大村市)▽熊本県上江津湖(熊本市)▽鹿児島県荒崎(出水市) ””の7カ所を新たな対象とし、カモ類等の糞を採取し、検査を実施する。また、鳥取県から鹿児島県にかけて、カラス科とカモ科の鳥類を主な対象に、ねぐら、採餌場、休息場等での種数、個体数等の生息状況を定期的(1週間に1回程度)に調査する。
同省によると、05年9月から06年11月末日まで、国内の延べ17カ所で得られた1159検体について検査した結果では、全ての検体で高病原性鳥インフルエンザウイルスは検出されていないという。