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薬剤師法公布から50周年へ

2010年04月14日 (水)

◆医師法、歯科医師法と並ぶ、薬剤師法が公布されてから、今年8月で50周年を迎える。“60年安保”の壮絶な時代の中で、独自の身分法が誕生した
◆実際にわが国初の薬剤師法が制定されたのは、大正14(1925)年に遡る。ところが、制定された薬剤師法は太平洋戦時下の43年に「戦時薬事法」の中に統合されてしまい、終戦後もそのまま取り残されていた。しかしその後に起こった、医薬分業に向けた壮絶な戦いの中で、分離・独立を果たした
◆翌61年以降、国民皆保険法の成立、戦時中に日本薬学会と日本薬剤師会が1組織とされた日本薬剤師協会は旧に復し、日本薬学会は別法人へ、日本薬剤師会の名称が復活した。医薬分業に反対し続けた日本医師会の武見太郎元会長が医薬分業実施を提唱するなど、大きな変革が押し寄せた時期でもあった
◆分業は一定の成果を上げ、ほぼ定着した。院内では医療安全の観点から、さらなる業務拡充の方向にある。ただ、まだ例外規定は残ったまま。“よそ”の法には口出ししにくいだけに、入院から外来・在宅まで、50周年を機に、実力で“薬剤師必須”の時代を望みたい。



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