政府は29日、2010年「春の褒章」を発令する。杉山雄一・東京大学教授が、生物系薬学の研究業績が評価され、紫綬褒章を受章する。
文部科学省関係
◇紫綬褒章
杉山雄一(東京大学教授、62歳):生物系薬学分野で、薬物トランスポーターの関わる薬物動態機構を分子レベルで解明し、体内動態予測法や薬物間相互作用の予測法を開発する成果を上げるなど、学術の発展に貢献した。
今中忠行(京都大学名誉教授、65歳):微生物工学に関する研究に努め、優れた業績を上げ学術の進歩に貢献した。
森和俊(京都大学教授、51歳):分子生物学に関する研究に努め、優れた業績を上げ学術の進歩に寄与した。
門脇孝(東京大学教授、57歳):糖尿病・代謝学分野で、特に2型糖尿病の研究で、インスリン受容体基質の役割などから、その発症の基本原理を解明すると共に、脂肪細胞ホルモンのアディポネクチンの抗糖尿病・抗動脈硬化作用を発見するなど、学術の発展に貢献した。
◇藍綬褒章
村崎正人(村崎学園理事長、徳島文理大学理事長、62歳):多年、教育事業に携わると共に、関係団体の要職にあって、私立学校教育の振興に寄与した。
厚生労働省関係
◇藍綬褒章
中井順一(久留米三井薬剤師会会長、61歳):多年にわたり、保健衛生関係団体の要職にあって、斯界の向上に寄与した。
経済産業省関係
◇藍綬褒章
高橋通彦(72歳):日本画像情報マネジメント協会理事長。