厚生労働省は14日、2008年度の医療法第25条に基づく立入検査結果を公表した。医療従事者の人員配置標準数を満たす病院の比率(適合率)は、いずれも前年度を上回り、薬剤師数の適合率は93・7%で0・9ポイント増加した。
08年度は8292病院を調べ、適合率の最低は医師数で、年々改善が続いて今回も1・4ポイント増加したものの、88・3%にとどまった。以下、職員の健康管理88・8%、医療機器の保守点検90・4%、院内感染対策の指針策定92・4%、医薬品安全使用の手順書92・7%、その他の医薬品の管理93・0%と続き、薬剤師数の適合率がこれに次いで低い。看護師数は98・9%と高かった。
薬剤師の適合率を地域別に見ると、三大都市を抱える近畿の97・7%、関東の95・7%、東海の95・3%が高く、北海道・東北の89・8%、中国の90・7%、九州の91・9%が低い。ただ、前年度と比べると北海道・東北は2・0ポイント増と比較的大きく改善した。