◆「チーム医療」という言葉を聞いて思い描くイメージは、人によって様々だろう。各医療スタッフが連携を深めて医療を行うことに違いはないが、輪の中心に患者ではなく“疾患”を置き、取り巻く輪の中に患者を含めるという概念図を、ある学会の講演で目にしたことがある
◆病院でのチーム医療といえば、感染制御チーム、栄養サポートチームなどが思い浮かぶ。薬剤師など各職種によって構成される少人数のメンバーが、院内の各診療科を回って横断的に関与する取り組みは、多くの病院で確立されつつある
◆一方、最近になって医師不足を背景に語られるチーム医療は、また違った意味合いを持っている。各医療スタッフの役割を強め、医師の負担を軽くするのが狙いの一つ。この意味でのチーム医療の推進は、これからの分野だ
◆薬剤師に求められる役割は、副作用の早期発見、処方設計の支援など数多い。実践するには、各病棟単位のチームに深く入り込むことが必要だ。マンパワー不足が最大のネックだが、増員を叶えるには根拠となる実績が欠かせないことを、個々の薬剤師が強く意識すべきではないだろうか。
「チーム医療」における薬剤師の役割は
2010年06月11日 (金)
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