◆東京墨田区両国の駅前に雨水利用の新たなシンボルが誕生した。名前は「両国さかさかさ」で、この名称は傘を逆さにしたような三角屋根の“逆さ傘”に由来する。屋根に降った雨は、約600Lの容量のタンクに貯められ、周囲の花壇への水やり、打ち水などに活用するという
◆雨は天からの恵みの水であり、昔から天水(あまみず)を集水・貯留・活用し、大地に戻すことは当たり前に行われてきた。この「天水収穫装置」は、ライオンとNPO法人「雨水市民の会」が共同して開発に取り組み、6月28日に墨田区に寄贈された
◆下町の観光名所も多い墨田区は、実は雨水利用に積極的に取り組む自治体でもある。これまで区内に大小300基を超える雨水タンクが設置されているほか、12年開業予定の「東京スカイツリー」一帯でも、都内最大規模の雨水利用設備の導入が計画されている
◆雨水タンクの設置場所が国技館前の歩道ということで、オープニング当日は大相撲関係者を待ちかまえる別の取材陣も含めて、大変な混雑ぶり。それはともかく、今後も水環境への先進的な取り組みを期待したい。
「両国さかさかさ」
2010年07月02日 (金)
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