あすか製薬は、2010~12年度までの3カ年中期経営計画を発表した。医薬事業では、内科・産婦人科・泌尿器科の重点3領域に資源を集中させ、ジェネリック医薬品(GE薬)の合弁会社「あすかアクタビス製薬」の経営を軌道に乗せる一方、100人の希望退職者を募集。人員の適正化によって収益構造を改善し、最終年度となる12年度には売上高480億円、営業利益30億円を目指す。
研究開発では、H2受容体拮抗剤「アルタット」、高脂血症治療剤「リピディル」のライフサイクルマネジメントを進めると共に、バイオ後続品の不妊症治療剤「AKP‐501」、気管支喘息・COPD治療剤「GPD‐1116」、排尿障害治療剤「AKP‐002」の開発を加速させる。
営業では、販売体制を整備し、日本製薬と販売契約を締結した内視鏡検査前処置薬「ミンクリア」、そーせいから導入した緊急避妊薬「ノルレボ」を早期に育成すると共に、既存品の売上伸長を目指す。
4月からいわき工場に生産拠点を統合したことを受け、コスト競争力の高い新生産体制を構築し、製造委受託を推進することで、生産性の向上を図る。GE薬を専門に手がける合弁会社のあすかアクタビス製薬では、製品の販売体制を早期に構築し、経営を軌道に乗せる。
一方、全社的業務改善の一環として、100人程度の希望退職者を募集する。その結果、900人台に人員を適正化すると共に、さらなるコスト削減によって収益構造の改善を図り、12年度には売上高480億円、営業利益30億円を目指す。