大腸癌の治療で、専門医の8割が何らかの形でKRAS遺伝子検査を実施していることが、メルクセローノが行った調査結果で明らかになった。KRAS遺伝子が野生型であると判明している場合、専門医の約9割がセツキシマブなどの抗EGFR抗体薬を選択していることも分かった。
調査は、メルクセローノが市場調査会社のニールセン・カンパニーに依頼し、国内の専門医100人を対象に実施したもの。その結果、大腸癌の治療に当たって、KRAS遺伝子検査を一部の症例で実施している医師が50%、ほぼ全例に実施している医師が30%と、専門医の80%が何らかの形でKRAS遺伝子検査を実施していることが分かった。
また、大腸癌患者のKRAS遺伝子が野生型であると判明している場合、専門医の31%がセツキシマブなどの抗EGFR抗体薬を全例に選択し、56%が一部の患者に選択していることが判明。合わせて87%の医師が抗EGFR抗体薬を選んでいることが明らかになった。