◆薬学6年制の目玉として導入された長期実務実習の第1期が終了した。制度の根幹を揺るがすような大きな問題は顕在化しておらず、病院、薬局、指導薬剤師、学生のいずれも、何とか無事に乗り切ったというところだろう
◆日本病院薬剤師会の関東ブロック学術大会では、現場から生の声が多数報告された。調剤業務のみならず、病棟回診を含むチーム医療を学生が経験することができたり、指導薬剤師が学生を教えることを通じて、業務の再確認につながるといった副次的な効果も見られ、第一歩としては成功と言えそうだ
◆実施して浮き彫りになった課題もある。事務手続きが煩雑だったり、評価方法が大学によって異なるために手間がかかるといった問題は、今後の運用面の工夫が期待される。学生側では、一般名を知っていても製品名が分からずに苦労したり、施設の内規を知らずに萎縮するケースがあったほか、アルバイトをしているような意識が依然として残っているといった実態も明らかになった
◆問題があれば歩きながら考えればいい。関係者が知恵を出し合って、未来の薬剤師の資質向上、その先の業務拡大へとつながるような制度に育ててもらいたい。
長期実務実習第1期が終了
2010年09月01日 (水)
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